Synopsis

富沢裕也には、十数年続けている朝の手順がある。 会社の最寄り駅で降り、会社とは反対方向にあるカフェへ入る。モーニングを食べ、カフェラテを飲み、少しだけ本を読み、トイレに寄ってから会社へ向かう。 体質が変わってから、カフェラテは腹に優しくなくなった。しかも今朝、モーニングは前より三十円高くなっていた。 それでも裕也は、いつものようにカフェラテを頼む。 腹には合わない。少し高くもなった。 けれど、それを終えなければ仕事へ向かう顔になれない朝がある。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/24/2026
  • Current【小説】前より三十円高い朝