Synopsis

無線、電脳、バーチャル。 何でも“手ぶら”で済む時代。 そんな未来で、俺は有線ケーブルを売っている。 人と人を直接繋ぐための回線。 最近はレトロブームで、割と繁盛していた。 「有線って、二人だけって感じが良いですよね」 恋人と繋がるための専用回線。 雑音に興奮する男。 推し活のために配線を隠したくない主婦。 誰もが“誰かと繋がる”ために、有線を求めていた。 土曜の夜。 店を閉めた俺は、いつものようにプラグを繋ぐ。 そして、ケーブルの向こうから聞こえる幼い声と会話する。 『もしもし。糸電話屋さんですか?』 世はファイバー・パンク。 これは、未来の糸電話屋の話。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/23/2026
  • Currentサタデーナイト・ファイバー