Synopsis

タイムカプセルを開けに行こう。    泣きじゃくる蝉の声、澄んだ空、木々の葉から溢れる日の陽。重たいほどの熱気に肌が撫でられるのを感じながら、陽気な音楽に合わせて身体を伸ばしていると、彼はそんなことを言った。  無理やり眠気を飛ばそうとしていた私にとって、それは随分と唐突な誘いだった。  何度も行ったラジオ体操、いつもみたいに照りつける日差し、聞き飽きた虫の声。  それでも、来年からはきっと違う。  小学校最後の夏休み。  今年もまた、なんてことは無い夏になるのだろうと思っていた頃の話である。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/21/2026
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