Synopsis

蝉が鳴かなくなって久しい夏。私は、もう返事をしない麗奈と、服を見に出かける。  冷房だけが生きている店。段ボールで塞がれたショーウインドウ。色褪せた新型モデルのポスター。  直せば、また喋るようになる。けれど、そのためには中身が消えてしまう。  応えない相手に語りかけ続けることは、愛なのか、執着なのか。  冷たい身体を抱き締めながら、私は確かめられない問いを繰り返す。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu06/21/2026
  • Currentそうなるまで