Synopsis

ダンジョン第十二層。 俺は血まみれで倒れていた。 仲間だと思っていたパーティは、強敵《深層喰らい》との戦闘中、俺を囮にして逃げた。 「荷物持ちなんて、死んでも代わりはいる」 最後に聞こえたのは、リーダーの冷たい声だった。 視界が暗くなり、意識が遠のく。 だがそのとき、背負っていた巨大なバックパックが淡く光を放った。 ──荷物持ち専用スキル《収納の深淵》が覚醒する。 バックパックの中から、これまで“運ぶだけ”だった武器や魔道具が浮かび上がり、俺の周囲を回り始めた。 「……なんだ、これ……俺のスキル、こんな力が……?」 死の淵で初めて知る。 荷物持ちという職は、ただの雑用ではなかった。 それは、 世界のあらゆる“力”を扱うための、最も底にして最も深い職業。 裏切られ、捨てられ、死にかけたその場所で、俺はゆっくりと立ち上がる。 「……いいさ。全部、俺が拾ってやる」 荷物持ちの反撃が、ここから始まる。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou06/21/2026
  • Current捨てられた荷物持ちの俺、死にかけて覚醒する