Synopsis
世の中には、体育祭が楽しみで楽しみで仕方のない人間もいる。
しかし、苦痛で苦痛で仕方ない人間もいるのだ。
中学三年、最後の体育祭。その前夜。
晴れろ晴れろ、と誰もが祈っているだろう。
しかし少なくとも、この僕、乃木コウスケだけは、明日豪雨が降ることを願ってやまなかった。
てるてる坊主は作った。
最初にティッシュで作って、しかしなんだかご利益が足りなさそうだから、ハンカチ、タオル、バスタオル、しまいにはベッドのシーツで作った。
どうか雨よ降ってくれ。体育祭が中止になるほど激しく。
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