Synopsis
これは、桃太郎の供として鬼を倒した犬と猿と雉が、その後どこへ行ったのかという話だ。
凱旋の夜、英雄は屋敷へ消え、三匹は月明かりの道に取り残された。
誰も三匹の名を呼ばなかった。
犬は正直じいさんのもとへ駆け戻り、自ら土を掘って恩に報いた。
猿は鬼を倒した自負を抱え、川岸の蟹に手を伸ばした。
雉は鳴くことが役割だと信じたまま、貧しい村で一声を上げた。
三匹はそれぞれ、別の昔話の中で名を残した。
ただし、桃太郎の供であった一匹であることは、もう誰も知らない。
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