Synopsis
書き出し
ある日の残業、というより徹夜明けの朝、新入社員のAが壊れた。
突然、自分の机の上に駆け上ったかと思うとAは、ターザンよろしく盛大な雄たけびを発して、黄金色の金属バット、通称黄金バットを振りかざし、近くに居たベテラン社員Bの頭を見事にフルスイングした。まだ夜も明けぬ早朝のオフィスである。仕事明けの、ぼんやりとした意識に浸る俺たちの耳に、金属バットが芯を捉えた入道雲を遙か遠くに望む、真夏の大空を思わせる爽快な金属音が響き渡った。
表紙Pixabay
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