Synopsis
三十五年ぶりに訪ねてきた同級生・志村は、土下座しながら一千万の小切手を差し出した。
かつて彼は、私が書いた五十枚の卒業論文を丸写しし、私は留年と退学に追い込まれた。
その罪が“古墳の呪い”となって家族を奪っていると、彼は震えながら語る。
私は呪いを否定し、金も拒んだ。
三週間後、志村は論文の写しを抱いたまま自殺する。
壁一面の古墳の図、赤い文字、そして「古墳に、詫びに行ってくる」
呪いなどない――そう言い切ったはずなのに、夜風はどこか満足げに笑っていた。
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