Synopsis
はじめて人に憧れた。
胸が焦がれるように熱くなった。
千和はその感情の名前を知らない。
その赤い糸をゆっくりと手繰るのは、とある富豪の男だった。
まるで開花の時を待つかのように。
―――――――――
主人公・染原千和は類まれなる美貌の持ち主だった。そしてそれは双子の弟・和泉も同様に、いやそれ以上に、人々が振り向くような容姿を持っていた。
相貌の良さがもたらしたのは不運ばかり。
運命と人生を恨んで、2人は2人きりで生きていくことを決めていた。
そんな中、千和の癒しは英文学の授業。
その准教授が目当てである。
歳の割に爽やかでスタイルもよく、庶民的ながら品の良さが隠せていない。イケメン、というよりハンサムである。
湧き上がる淡い憧れ。
しかしそれが一体なんなのか、どんな感情であるのか。
千和は知る由もない。
一方、とあるモガリ(権力を思いのままにする国内有数の富豪たち)は染原姉弟を探していた。
ちょっとした用事があったのである。
――――――――――
憧れた人との秘めたる関係。
やがて忍び寄る権力の魔の手。
恋も情熱も、なにも知らない空っぽな千和。
彼女の憧れは、夢と消えるのか。
いざ、果たして。
Serialization Info
Web Novel