Synopsis
男爵令嬢ミリアは『氷の令嬢』と呼ばれている。舞踏会では決まって会場の隅、窓辺にひとり佇むだけの彼女に社交界で大人気の騎士団副団長レオンだけが、毎回声をかけてくる。それが、伯爵令嬢イザベルには許せなかった。ある夜の舞踏会。イザベルはミリアに歩み寄り、手にした赤ワインを、その純白のドレスへと浴びせる。
「あなたのような方が、レオンさまのお相手だなんて一一身の程をわきまえなさい」
純白の布地が、鮮やかな赤に染まっていく。
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