Synopsis
天宮ひなは、かわいい。ただし、話すと残念だ。
自信満々に繰り出される的外れな一言を、俺・葛西陽はつい訂正してしまった。悪気はない。ただ間違いが気になっただけだ。それだけのことのはずだった。
「葛西くんって、なんか放っておけないよね」
——放っておけないのはこっちの台詞なんだが。
言い負かすたびに、天宮ひなは俺に少しずつ近づいてくる。プライドだけは一丁前のくせに負けを認めない。認めないのに、顔に全部出ている。
これは、残念かわいいヒロインに振り回される俺の、ちょっと不本意な青春の話だ。
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