Synopsis
鷹宮怜央は、金と段取りで大抵のことを解決してきたお坊ちゃま。
好きな女子・白石乃々花に告白する日、怜央は父に相談した。
「で、いくら包むんだ?」
親子で真剣に考えた結果、用意されたのは五十万円の新札。
中庭は一年生たちに報酬を払って清掃させ、まるで学園ドラマの告白シーンのように整えられていた。
そして怜央は、真面目な顔で告げる。
「俺と、付き合ってほしい」
そこまでは、よかった。
乃々花も、少しだけ嬉しかった。
けれど次の瞬間、怜央は白い封筒を差し出す。
「これは、俺の気持ちだ。五十枚入っている」
最低。
本当に最低。
それなのに、乃々花は怜央を嫌いになりきれない。
なぜなら彼は、彼女がなくした大切なキーホルダーを探すために、一年生たちへ報酬を払ってまで中庭を探させていたから。
何でもお金を挟む。
でも、自分が困っていることには気づいてくれる。
これは、札束では女の子を笑わせられないお坊ちゃまが、初めて人の心を学んでいく青春ラブコメ。
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