Synopsis

百年に一度、空から羊が降る国。  羊が降る年は豊作になり、人々は空を見上げて季節の訪れを祝う。  けれどその年、羊が降りはじめた日から――夕日が、沈まなくなった。  空は永遠の黄昏色。夜も、朝も、来ない。  終わらない夕暮れの下で、麦は実らず、星は眠り、世界はゆっくりと息を止めていく。  夕暮れを愛し、変わることを恐れていた少女は、  ただ一匹だけ、金色の角を持つ羊と出会う。  「月が、帰れなくなったんだ」  止まった時間を、もう一度動かすための、小さな旅。  そしてこれは、世界を救う物語ではなく――  〝手放すこと〟を受け入れる、やさしい別れの物語。  🐑🌙 読み終えたあと、静かに胸の奥があたたかくなる幻想譚。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/04/2026
  • Current『金角の羊と終わらない夕暮れ』