Synopsis

村を出た朝から、旅は、まだ続いている。 廃墟と狩りに生きてきた青年エイジ。帝国軍の小隊長リリア。幼馴染のアマラ。そして、光る小さな観測体ルミ。 「まだ、ずっと先」のはずだった最初の野営の煙が、ようやく現実の匂いになる夜から、物語は静かに歩き出す。 向かう先は、塔と川とランプの街——学園都市セルナカンド。錬金術院の門、宿の灯り、市場の喧騒、祭の夜、初めて乗る列車。三人で分け合う食事と、少しずつ近づいていく距離。この時間が、ずっと続いてほしい——誰もが、そう思い始める。 けれど、エイジが古い遺物に「応えて」しまう理由を、この街は、少しずつ言葉にしていく。なぜ、自分だけが。 そして旅の途中で、三人は初めて、離ればなれになる。 「すぐ、戻る」——その約束だけを残して。 その言葉が、いつか何を意味するのかも、まだ、誰も知らない。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/01/2026
  • Current廃墟と、君と、もうひとつ 【第二部 自覚編】