Synopsis
母を亡くした翌年、父は再婚した。
義妹の口癖は――「ずるい」。
部屋も、母の形見も、婚約者まで。「姉なのだから」と奪われ続けた私は、すべて譲った。
そして義妹が「友達もちょうだい」と言った日、初めて言い返す。
「わたくしにはお母様がいません。あなたたちだけいて、ずるいです」
その後、私が漏らした一言が家族を壊した。
「お母様は今ごろ、天使になっておりますわ」
――お姉様だけ天使のお母様がいるなんて、ずるい。
欲しがり続けた義妹が最後に欲したものとは。
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