Synopsis
滅ぼされた名家の娘・沈知微は、名を隠し、采女として後宮に入る。
入宮の初夜、同じ房になった少女・阿綾が「急の病」で死んだ。誰もが目を伏せる中、知微だけは見てしまう。枕辺に残された甘い茶、夜更けを過ぎても冷めぬ火鉢、そして履の裏に付いた高価な香灰。
阿綾は何を見たのか。誰がその死を、よくあることとして葬ろうとしているのか。
鈍い新参者を装いながら、知微は消されるはずだった証を拾い集めていく。友の死を追うほどに、三年前、沈家を罪人として滅ぼした冤罪の影もまた、後宮の奥から浮かび上がる。
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