Synopsis

王都には、生まれ持った特殊能力――ギフトを持つ者たちがいる。 物をすり抜ける者。 感情を読む者。 影を渡る者。 便利な力である一方、その力が犯罪に使われれば、通常の捜査では太刀打ちできない。 王都警備隊第三課は、そんなギフト犯罪を専門に扱う部署である。 もっとも、事件数は少なく、実態は書類仕事と待機ばかりの閑職。 公爵家の三男レオナルド・フォン・ローゼンハイムは、そのぬるま湯のような職場を心から愛していた。 彼の望みは、出世でも名誉でもない。 勤務中に屋上で紅茶を飲み、誰にも邪魔されず昼寝をすること。 だがレオには、誰にも知られたくない秘密がある。 彼のギフト『神眼』は、現場に残された痕跡、物の歪み、空気の流れ、わずかな違和感さえも読み取り、事件の真相へ辿り着く力だった。 本気を出せば、たいていの事件は解けてしまう。 だからこそ、レオは本気を出したくない。 有能だとバレれば、面倒な事件が次々と回ってくるからだ。 そんな彼の平穏な日々は、正義感に燃える新人隊員エリーゼ・フォン・アルトハイムの配属によって揺らぎ始める。 悪意や後ろめたさを読むギフト『感応』を持つエリーゼは、怠け者にしか見えないレオを許せない。 一方のレオは、彼女に手柄を押しつけながら、今日もできるだけ働かずに事件を終わらせようとする。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/02/2026
  • Current王都警備隊の迷探偵 〜昼寝の時間が減るのは嫌なので事件は『偶然』解決します〜