Synopsis
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってもらっていい?」
紺色ジャケットに灰色パンツを履いたスポーツ刈り男の子がおどけたように声をかければ、萌黄色のワンピースを着た茶髪セミロングの女の子が俯いたまま、小さく二度三度首を縦に振る。
「えっ、えっ、えっとぉ、こ、こ、これはどういう状況?」
当惑がかった声で、心の声がダダ漏れしてしまう男の子。
すると、女の子はうっすらと紅く色着いた頬を膨らませながら、男の子に真っ直ぐな視線を向ける。
「デートよっ!
他に何が有るって言うの?」
リンと響く言葉で答える女の子は、男の子が誰よりもよく知っている異性だった。
ただ、いつもの彼女と違うのは、黒い太縁のメガネをかけておらず、制服や道着姿でもない。
ましてお化粧まで乗ってきた日には、男の子だって否応無く緊張してしまう。
Serialization Info
Web Novel