Synopsis
前世はごく普通のOL。唯一の趣味は学園恋愛ゲーム。
推しは第三王子。温厚で、誠実で、どうしようもなく顔がいい。
気がつけばそのゲームの悪役令嬢に転生していた。
断罪は覆せない。どれだけ対策しても、シナリオの強制力が全部潰してくる。
入学式の壇上で婚約破棄。退学宣告。控えの間に連れていかれて——
光に包まれた瞬間、私は透明になった。
声が出ない。姿が映らない。文字を書いても消える。
触れても「風かな」で済まされる。
「私」を伝える手段が、何一つない。
それでも。
推しの杯に毒が盛られるなら、見えない手で弾き落とす。
推しに刃が向くなら、誰にも気づかれずに立ちふさがる。
ゲーム知識だけを武器に、透明な令嬢の命がけの推し活が始まる。
——見えない。聞こえない。それでも推しは、死なせない。
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