Synopsis
「滅びの魔女」――それが私に与えられた名前でした。
六歳で家族から引き離され、王国の兵器として育てられました。戦争で命令通りに城砦を灰にしました。
戦が終わり、和平の代償として辺境に追放されました。
もう何も壊さない。もう誰にも近づかない。
――そう思って辿り着いた辺境で、穏やかに笑う領主が迎えてくれて。
「ようこそ。何もないけれど、空だけは広いですよ」
彼の領地で暮らすうちに、枯れた大地に花が咲き始めたのです。
――でも、私は気づいてしまいます。
この人の笑顔が、偽りであることに。
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