Synopsis
前世で大好きだった「追放ざまぁ系アニメ」の悪役に転生してしまった。
俺がやるべきことは一つ。追放された主人公の女の子を助けること。アニメの知識を使って駆けつけて、謝って、二人でパーティーを組んだ。彼女は俺が知っている通り最強だった。でもアニメとは違った。復讐に燃える凍った目じゃなくて、俺に笑いかけてくれた。
小さな村でスローライフが始まった。穏やかで、温かい日々だった。
——ただ、一つだけ想定外のことがあった。
彼女が、俺に依存し始めた。
毎晩布団を持ってきて隣で寝る。俺が他の女の子と話すだけで地面が凍る。笑顔の目尻を2ミリ単位で測ってくる。俺の魔力を追跡して「逃がしませんからね。返品不可です」と微笑む。
そして——俺を殺しかけた人間を、躊躇なく殺した。主人公の女の子には罪悪感はなかった。後悔もなかった。罪という概念ごと、どこかに置いてきたみたいに、穏やかに笑ってこう言った。
「やっとあなたの役に立てました」
アニメの主人公は、こんな子じゃなかったはずだ。
最強の追放ヒロインは、最強で、最重で、もう離してくれない。
穏やかで、楽しくて、どんどん愛が歪んでいく、2人の冒険の物語。
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