Synopsis
30手前のオタクなフリーランスITエンジニアの主人公。
仕事だけはそれなりに上手くやっていたが女っ気は皆無で、趣味はエロゲ。
女性経験は一人だけあるが、その彼女も寝取られたため、生粋のアンチNTR主義者であった。
そんな彼が5年近く前からハマっていたエロゲがある。
『俺の幼馴染ハーレム防衛線』という、ハーレム主人公がハイスペ不良なNTR悪役や、その他さまざまなNTRシチュエーションからヒロイン達を守りながら絆を深めていくゲームである。
アンチNTRな主人公はこのゲームを躍起になって攻略しハマりにハマっていたのだ。
しかし、そんな日常は突如として終わりを告げる。
何年も前に寝取られて別れたはずの元彼女が変わり果てた姿で「アンタが私を幸せにしてくれてれば!」と意味不明の逆上して襲いかかってきて、刺されてしまったのであった…
薄れていく意識の中で主人公は想う。
「寝取り野郎も寝取られ女も最低だ。でも、もしかしたら彼女を幸せにできなかった俺にも責任があるんじゃないか…?」
目を覚ますと、そこは知らない天井だった。
混乱する主人公の前に老夫婦が現れ、告げる。
「今日からお前は『黒崎 蓮太郎(くろさき れんたろう)』となる」
そして、両親を事故で亡くし、母方の祖父母に引き取られたが、その祖父母は父親との折り合いが悪く、父親似の自分とは暮らしたくないが、遺産や保険金で自分名義の貯蓄は十分にあるし、生活費はくれるとのこと。
「両親を亡くし、寂しい独り身の『黒崎 蓮太郎』ってどこかで…
あ、『俺の幼馴染ハーレム防衛線』のイジメられっ子君じゃん!!」
そう、悪役不良NTR野郎にイジメられ、パシられ、相談できる家族もなく、最後は悪事の片棒を担がされ、不幸を極めて破滅する不憫すぎるモブキャラに転生してしまったのであった!
何故ハーレム主人公でもハイスペ悪役でもなく、モブはモブでも、こんな不憫な弱々キャラなのか…と絶望しかけるが、幸か不幸か今はまだ原作開始の4年前。まだなんとかなるかもしれないと思い直す。
しかも、原作ゲームは寝取り不良悪役はハイスペだし、その他にもNTRシチュエーションが緻密で多彩であり、この世界の主人公が守りきれるのかは非常に不安がある。
「不憫なヒョロガリチビのままではいられない!ヒロイン達を守りきれるかも分からない平凡ヘタレな主人公だけに任せるのではなく、俺自身がヒロイン達を守れる人間にならなくては!」
原作に関係ない部分では現実世界とほぼ変わりない世界の未来知識とゲーム知識や前世の経験をフル活用し、ヒロイン達を守れる人間になる。
そして、ヒロイン達との関係は出会ってみないと分からないが、相手が誰であっても次に付き合う彼女を不安にさせず幸せを信じられるような人間になって、万全の状態で原作開始を迎えるための準備を開始するのであった。
「イジメられっ子モブの人生改造計画を開始する!」
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