Synopsis
元暦《げんりゃく》元年十月。一ノ谷の戦いのあと、源頼朝の側近、梶原景時は、来たるべき平家との戦いにそなえ、舟を集めていた。一ノ谷の戦いで負けた平家だが、讃岐の屋島、長門の彦島を拠点に、瀬戸内海の制海権をおさえており、逆襲への機会をうかがっていたからである。
しかし、舟が集まらず、焦る景時に、とんでもない話が耳に届く。
京の押さえ役・源九郎義経が、景時の苦労をよそに、左衛門少尉および検非違使に任じられ――「九郎判官」になったというのだ。
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