Synopsis
サービス終了したはずのMMORPG
《Ratatoskr Online》。
二十年以上続いたその世界に、
人生の大半を費やした無課金廃ゲーマー
“0円課金勢”は、
サ終後も、
何度もランチャーを起動していた。
ある日、
意味不明の0.1MBパッチが配信される。
消えていたキャラデータ。
新規作成しかできないログイン画面。
そして――
レベル1から始まる、
“本物になったMMO世界”。
草の匂い。
冷たい雨。
重い荷物。
腹の減る感覚。
そこは、
知っているはずなのに、
知らない世界だった。
最強プレイヤーではない。
最速攻略勢でもない。
だが彼は、この世界を一日16時間、累計99999.9時間以上遊び続けていた。
崖裏ルート。
雨天限定素材。
不人気職業。
無意味スキル。
放置された旧時代エリア。
誰も知らない遊び方を、
彼だけが知っている。
橋を直し、
変な職業を試し、
知らない料理を作り、
時には死にながら。
口うるさい雑貨屋NPCや、
効率厨の初心者剣士に呆れられつつ、
今日もゼロは寄り道する。
これは、
“サービス終了した世界”を、
もう一度最初から遊び直す物語。
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