Synopsis
葬儀社に勤める神谷誠は、毎日死んだ後の人間だけを見てきた。
名前も知らない遺体を運び、遺族の涙を処理し、気づけば死を「数字」で考えるようになっていた。
このままでいいのか——そんな問いを抱えたまま、誠は介護職へ転職する。
そこには、まだ生きている人たちがいた。怒る人、笑う人、夜が怖い人。そして、誰かに名前を呼ばれることだけを待っている人が。
死んだ後しか知らなかった男が、生きている時間の隣に立つ。
それでも朝は来る。呼び続ける限り。
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