Synopsis
「戦闘スキルを持たないお前のような地味職人は、我が栄光ある勇者パーティに不要だ!」
そう言い放たれ、身一つで追放された鍵師の青年・アルト。
彼が持っていたのは、どんな鍵でも開けられるユニークスキル【万能開錠(マスターキー)】だったが、地味すぎるという理由で見下されていた。
路頭に迷ったアルトは、辺境の未踏ダンジョンにあるという、数千年間誰も開けられなかった『神封の扉』の噂を聞きつける。
「ま、職人としての腕試しにちょうどいいか」
軽い気持ちでピッキングツールを差し込み、カチリと回した瞬間、世界の運命がひっくり返る――。
中に封印されていたのは、世界を滅ぼす力を持つ古代の美少女自動人形(オートマタ)や、優雅で強大な魔王だった。
「あなた様が、我が封印を解きし新たなる主(マスター)ですね?」
無自覚に世界最高峰の勢力を築き上げ、辺境で気ままなスローライフを始めるアルト。
一方で、貴重な鍵師を失った勇者パーティは、ダンジョンの宝箱一つ開けられず、呪いの罠にかかりまくって崩壊寸前。今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが、アルトの答えは一つだけ。
「いや、もう僕の心の鍵も、実家の鍵も、がっちり閉まってるんで」
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