Synopsis
校内で噂される幽霊「怖いさん」。
誰も近づかない二号棟の屋上前に現れ、不良たちを恐怖で更生させるというその存在に、地味で平穏を望む高校二年生・一ノ瀬陽斗(いちのせ・はると)はまったく興味がなかった。
けれど放課後、クラスの不良たちに無理やり肝試しへ連れていかれた陽斗は、屋上へ続く階段で噂の「怖いさん」と遭遇する。冷たい声、鋭い視線、黒の髪。恐怖に凍りつく陽斗を置いて、不良たちはあっさり逃げ出してしまう。
しかし、陽斗の前に現れた「怖いさん」の正体は幽霊ではなかった。
青っぽい黒髪、モデルのようなスタイル、鋭い目元が印象的な関西弁のギャル――白城美月。怖がられて孤立していた彼女は、階段で足を滑らせ、肘に小さな傷を負ってしまう。
逃げることもできたはずの陽斗は、震えながらも彼女に絆創膏を貼る。
その不器用な優しさに、美月は初めて陽斗へ興味を向ける。
「陽斗、か。覚えたで。……忘れたら、許さへんから」
怖いはずなのに、綺麗で、かっこよくて、どこか寂しそうな最強ギャル。
目立たず生きたい少年と、重すぎるほど一途な少女の、逃げ場のない青春ラブコメが始まる。
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