Synopsis
「リゼットが心配なんだ。君との時間は後回しにしていいだろう?」
そう言って、瀕死の従妹に尽くす「聖人」を演じる婚約者・エドモンド。
周囲は彼を称賛し、不満を漏らす私を「冷酷な女」と蔑みます。
けれど、私は知っていました。
彼が病室に一歩も入らず、廊下で私の家のメイドを口説き回っていたことを。
彼女(リゼット)の治療費として私の家が渡した公金を、不倫のプレゼント代に横領していたことを。
……いいですよ、エドモンド様。
存分に「悲劇の騎士」を演じてください。
その台座が高ければ高いほど、落ちた時の衝撃は凄まじいものになりますから。
これは、偽善の仮面を被った汚職貴族を、知略と証拠で社会的に抹殺する令嬢の物語。
(※ちなみに、貴方が必死に口説いているそのメイド、実は女装した私の護衛(男)です。気づいていませんでしたか?)
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