Synopsis
喫茶店の2階で探偵をやっている倉井蒼生は、正直そこまで忙しくはなかった。
迷子探しとか浮気調査とか、地味な依頼ばかりだ。
そんなある日、ひとりの依頼人がやってくる。
報酬は300万円。
ただし、内容は「受けるまで教えられない」。
怪しいなんてもんじゃない。普通なら断る案件だ。
でもなぜか、その時の俺は断れなかった。
──そして次の瞬間、見覚えのない場所に立っていた。
そこは異世界だった。
魔法があって、殺人事件があって、そして“痕跡が消える”世界。
さらに俺に与えられたのは、嘘を見抜くスキル《真偽鑑定》。
ただしこれにも厄介な欠点がある。
100回に1回だけ、結果がひっくり返るらしい。
信用していいのか悪いのか分からない力を頼りに、俺は異世界の事件に巻き込まれていく。
消えた凶器、残らない魔法痕、そして誰もが何かを隠している世界。
探偵としての勘と、このふざけたスキルで、どこまで真実に辿り着けるのか。
──これは、真実を暴く話であり、たぶん一番信用できないのは自分の目かもしれない話だ。
異世界×探偵ミステリー。
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