Synopsis

辺境出身の青年・ノア・クロウリーが授かった固有スキルは【記録(レコード)】 見たもの、聞いたもの、触れたものを、ただひたすら"記録"し続けるだけのスキル。攻撃力ゼロ。回復力ゼロ。バフもデバフもなし。 「記録するだけ? 日記でも書いてろよ」 勇者パーティーの仲間たちはノアを嘲笑い、雑用と荷物持ちに押し付け、戦闘では後ろで震えていろと命じた。 それでもノアは黙々と仲間を支え続けた――三年間。 仲間の戦い方を、癖を、弱音を、寝顔さえも、すべて【記録】の中に積み重ねながら。 しかし魔王軍の四天王の一人を討伐したその夜、勇者アルフレッドは高らかに告げる。 「ノアお前、もう要らないわ役立たずは置いていく」 聖女は目を逸らし、賢者は鼻で笑い、剣姫は「お疲れさま」とだけ言って背を向けた。 こうしてノアは、世界を救う旅から放り出された。 だが、それこそが世界の歯車が狂い始めた瞬間だった。 ノアの【記録】は、ただの記録ではなかった。 それは世界そのものを"保存"し、"再生"し"上書き"する――神域に届く絶対権能。 仲間たちが放った魔法も、その詠唱の一語一句も、剣筋も、呼吸のリズムも、全て"再現可能"。 そして、彼らがノアにだけ漏らした致命的な秘密も、すべて手のひらの中にあった。 【主要登場人物】 ノア・クロウリー(17)/主人公 辺境の薬師の家に生まれた青年。固有スキル【記録】。穏やかで、誰にでも丁寧語。怒ると敬語のまま冷たくなるタイプ。 アルフレッド・ヴァン・ハイム(19)/勇者 公爵家の三男。スキル【聖剣適性】。表向きは爽やかな英雄。裏では嫉妬深く、自分より目立つ者を許さない。 ミレイユ・サンクトゥス(18)/聖女 教会派遣の回復役。優しいふりが上手い。本当はノアに惹かれていた――が、立場と打算を選んだ女。 グリモア・ヴェスパー(24)/賢者 最年長で頭脳担当。ノアの【記録】の本当の価値に最初から気づいていた、唯一の人物。 シルフィ・レイン(17)/剣姫 無口でクール。ノアを侮蔑も擁護もしなかった、唯一の中立。彼女だけが、追放の夜にひとつだけノアに渡したものがある。 ルーナ(?)/銀髪の少女 辺境の森でノアが拾った、記憶を失くした少女。なぜか【記録】に触れても弾かれない、唯一の例外。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou05/12/2026
  • Current『「お前のスキル【記録】って何の役にも立たないよな」と勇者パーティーを追放された俺、実は世界の全てを"保存"していた件 ~もう遅い、お前らの強さも弱点も、俺の手のひらの上だ~』