Synopsis

死んだ恋人のカード明細に、毎月三百八十円の請求が残っていた。 サービス名は「LAST ROOM」。 故人のデジタル遺品を整理する、ただのサブスクのはずだった。 解約ボタンを押した翌朝、瀬名悠真の部屋には、三か月前に捨てたはずの彼女の歯ブラシが戻っていた。 しかも、毛先は濡れていた。 解約を進めるたび、彼女の物が一つずつ戻ってくる。 レシート、知らない鍵、未送信メッセージ、新しい部屋の契約書。 それは彼女が悠真を想っていた証拠ではなかった。 むしろ、彼女が死ぬ前に悠真から離れようとしていた証拠だった。 これは、死んだ恋人を取り戻す物語ではない。 彼女を「綺麗な思い出」として閉じ込めていた男が、彼女の本当の声を知っていく物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/12/2026
  • CurrentLAST ROOM —死んだ恋人のサブスクが解約できない—