Synopsis

「どうしてこうなった……俺、将来死亡する悪役じゃんか……」 前世の記憶を思い出した俺は、絶望した。 転生した先は、RPGの悪役貴族。本編中盤で主人公に派手に倒され、爆発四散する『歩く死亡フラグ』だったのだ。 破滅エンドを回避しようにも、俺には剣の才能がなく、魔力に至ってはゼロ。 おまけに実家は没落確定。 このままでは死あるのみ――そう悟った俺は、人の寄り付かない危険地帯『奈落の森』へと逃げ込んだ。 瘴気に満ちた森で死にかけた俺は、唯一持っていた基礎スキル【素材鑑定】により、自分に『錬金術』の才能があることに気づく。 「魔力は必要ない。なら……ひたすらアイテムを作って、備えるしかない!」 俺は弱い。普通の努力じゃ絶対に殺される。 だから俺は、森の猛毒や瘴気を喰らい、己を改造し、制限ギリギリまで回復薬や武具を作り続けるという、狂気のサバイバル生活を始めた。 ――そして数十年後。 気づけば立派なおっさんになっていた俺は、完成させていた。 勇者の聖剣すら粉砕する強靭な肉体と、神話級のアーティファクトの山を。 「はぁ、はぁ……この森のウサギを倒すのに、アイテムを3つも消費してしまった。やっぱり俺は弱すぎる。もっと鍛えないと……ッ!」 俺は本気で怯えていた。 そのウサギが、国を滅ぼす災厄指定の魔獣だとは知らずに。 俺が作った回復薬が、死者すら蘇らせるエリクサーだとは知らずに。 「流石は師匠! 私たちも一生ついていきます!」 行き倒れていたところを拾った不遇な天才の弟子たちは、俺の泥臭く努力する背中を見てなぜか勝手に心酔していく。 一方で、ついに討伐にやってきた本編の主人公(勇者)は、俺の仕掛けた罠の前に一歩も進めず壊滅していて――? これは、才能ゼロのおっさんが死に物狂いで努力しまくった結果、無自覚に世界最強のバケモノへと進化してしまう勘違い無双ファンタジー。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/12/2026
  • Current破滅フラグ満載の悪役貴族に転生したので、死にたくなくて奈落の森で錬金術を極めました。〜才能ゼロの俺、来るべき勇者戦に備えてアイテムを作り続けてたら、いつの間にか世界最強のおっさんになっていた件〜