Synopsis
平穏な日常の影に潜み、人を喰らう穢れ――鬼
それらを祓う宿命を背負う須藤 沙苗(すどう さなえ)は、ある理(ことわり)を外れた存在を傍らに置いていた。
名は、來(らい)
漆黒の刃を振るい、かつて地獄で最凶の鬼と呼ばれた男。
本来、相容れるはずのない祓う者と喰らう者。
二人の間には、決して解けぬ鈍色の鎖が横たわっている。
「言ったでしょ、あたし一人で全部やるって」
「……わざとだ。あんたが暇そうだったから、残しておいてやったのよ」
強がりを吐く沙苗と、煙管を咥え不遜に笑う來。
「……腹が減った。団子だ。あと、苦い茶が飲みたい」
最凶の鬼と謳われた男が繋がれたのは、一人の少女が紡ぐ緋色の鎖。
歪な絆で結ばれた二人の行く先には、須藤家の血脈に隠された残酷な真実と、世界の理を揺るがす輪廻の瑕疵が待ち受けていた。
和風の色彩と重厚な剣戟が織りなす、緋色と灰色のダークファンタジー。
今、宿命の幕が上がる。
※本作は完結まで、毎日18:00に投稿予定です。
「小説家になろう」にも重複投稿しています。
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