Synopsis
幼い日の記憶を失ったひろみ。
再会した一平の声が、閉ざされた記憶の扉を静かに叩く。
しかし——思い出すほど、ひろみの命は削られていく。
倒れても、苦しくても、 「忘れたくない」と願うひろみ。
一方、一平もまた心臓に不安を抱えながら、
「ひろみのために走る」と決め、
自分の限界を越えて走り続ける。
そして三年間ひろみを支えてきた秀樹は、
彼女の幸せだけを願い、 静かに手を離す覚悟を選ぶ。
——記憶が消えても、心は消えない。
切なさの奥に、かすかな光が残る青春物語。
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