Synopsis

罪状は、まだ告げられていない。 供述も、まだしていない。 それでも記録は、すでに彼を「処理待機」として分類していた。 神衛軍国防局少佐・有馬忠義は、渡邉公威中尉の管轄する保安総局施設へ連行される。そこでは罪を犯した者が裁かれるのではない。捕らえられた者に、あとから罪が与えられる。 第二閉架、棚一三、箱甲九。 第一供述調書案、入所前作成。 署名未了、所在変更、黒表紙移管。 証言経路消失。 有馬は、施設内で出会った元記録係・秋津基成とともに、自分たちを殺すための記録の矛盾を覚え、外へ出そうとする。だがその前に立ちはだかるのは、粛清を国家防衛の技術として理論化し、人間が壊れる瞬間にだけ異様な生気を取り戻す男――渡邉公威中尉だった。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/10/2026
  • Current大粛清外伝 脱出