Synopsis
名門私立・白麗学園には、醜聞を外へ漏らさないための古い慣習がある。
それは、重大事件の当事者を全校生徒の前に立たせる、悪趣味なほど公開的な「学内裁問」。
薬局を営む家に生まれ、薬品と匂いに異様なほど敏感な女子高生・御薬袋澄花(みない すみか)は、特待生として白麗学園に通っている。
家柄も社交性もない彼女にとって、校内でたったひとりの味方だったのは、学園の聖女と呼ばれる人気者・一ノ瀬薺(いちのせ なずな)だけだった。
けれど文化祭前日、薺は校内の温室で死体となって見つかる。
しかもその手には、朝に澄花がなくしたはずの青いリボンが握られていた。
「親友を妬んで毒を盛った犯人」
そう決めつけられ、全校生徒の視線に晒された澄花は、しかし怯えない。
なぜなら彼女にはわかってしまったから。
薺は温室で死んだのではない。
そしてこれは、自殺ですらない。
やがて澄花は、冷ややかな美貌で校内に君臨する生徒会副会長・柊深月(ひいらぎ みづき)と手を組み、学園で起きる不可解な事件を次々と解いていく。
これは、愛される側の少女ではなく、暴かずにいられない少女が、
美しい学園の表層を一枚ずつ剥がしていく物語。
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