Synopsis

後藤梓はクラスの中心にいる。会話を回して、冗談に笑って、誰とでもうまくやれる。そういうのは得意だった。 けれど梓の視線はいつも、窓際で一人本を読んでいる幼馴染の五十嵐春に向いている。 春は誰とも喋らない。誰も春に話しかけない。梓だけが春と帰り、梓だけが春の家に上がり、梓だけが春の前で本当の自分を見せる。 放課後、梓は春に首輪をつけてもらう。 好きだと言えないから、歪な方法で繋がるしかなかった。コンビニで印刷した台本を渡して、春の声で読んでもらう。春の言葉じゃないとわかっている。わかっていて、それでも春の声で聞きたかった。 首輪を締める春の指が、台本にない場所に触れた。その数秒の意味を、梓はまだ理解できていない。 これは好きを伝えられない二人が、歪な関係の中で互いを手放せなくなっていく話。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu05/10/2026
  • Current【百合】放課後、私は幼馴染に首輪をつけてもらう