Synopsis
「赤と青が混ざるとき、少女たちの真実は塗りつぶされる。」
かつての親友・リンと再会したサキ。しかし、目の前の少女はサキの知る「リン」ではなかった。
閉じ込められた深夜の理科準備室、次々と提示される不可解な謎、そして「リン」の中に潜むもう一人の人格「ユキ」。
「サファイアとルビーは、不純物が違うだけの同じ石」
冷徹な言葉が、サキが必死に守ってきた日常と自分自身を侵食していく。
脱出のための暗証番号を入力したとき、現れるのは真実か、それとも虚像か。
自己の喪失と境界線の崩壊。最後まで予測不能な心理サスペンス・スリラー。
――これは、青い光の中に潜んでいた「リン」の赤の真実の物語。
『深夜の理科準備室、あるいは『偽物の青』について』のリン視点のサイドストーリー
※この作品は三部構成の連作です。
※三作品は同じ出来事を異なる視点・解釈で描いています。
※登場人物の言動や描写が作品ごとに異なるのは、視点の違いによるものです。
※ホラー・心理描写・記憶の揺らぎを含みます。
※物語の真相は一つではありません。
登場人物の紹介
サキ(結城早紀):齋藤学園高校2年。文化祭実行委員。
派手な「ギャル」の姿に「正義感」を内包している。
明るく振る舞っているが、内面には繊細さと脆さを抱えている少女。
幼馴染であるリンに対して、守りたいという慈愛と、リンに似ているが冷徹な「ユキ」に惹かれる危うい感情の間で引き裂かれている。
深夜の理科準備室という閉鎖空間で、自分自身のアイデンティティを揺さぶられ、偽物と本物の境界線に迷い込んでいく。
リン(斉藤凛):
サキの幼馴染で親友。控えめで自信のなさを感じさせる、どこにでもいる「普通」の女子高生。
しかし、4年ぶりにサキと再会したときには、かつての面影を失い、どことなく不自然な雰囲気を漂わせている。
深夜の理科準備室という閉鎖空間でサキを混乱の中に誘い込む。その真意は深い霧の中に隠されている。
ユキ:
リンによく似た、劇薬のような知性と圧倒的なオーラを放つ人物。
サキを「過去」の呪縛から解放すると称して、彼女の精神を侵食し、残酷なまでの真実を突きつけて翻弄する。
サキを深い青の闇へと誘い、物語を決定的な破滅あるいは変革へと導く役割を担っている。
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