Synopsis
2026年、名古屋の小さな文房具店で働く高校生・朝倉 湊は、休憩中に食べていたどら焼きと、謎の黒い万年筆をきっかけに異世界へ転移してしまう。
その万年筆は、
“書いたことを現実にする力”
を持っていた。
しかも、どら焼きのあんこが付着したことで、ペンは伝説級の魔道具へ変化。
異世界では湊は、 古代文献に記された存在――
『甘術師(かんじゅつし)』
として恐れられていた。
湊が文字を書くたびに、
火が出る
モンスターが転ぶ
空からどら焼きが降る
和菓子が武器になる
など、常識外れの現象が起きる。
だが万能に見えるペンには大きな弱点があった。
それは――
“甘味エネルギー”が必要なこと。
ペンのインクは、 高級和菓子や伝説級スイーツを食べさせなければ補充できない。
こうして湊は、 魔王討伐よりも先に、
“伝説のスイーツ探し”
をすることになる。
旅の仲間になるのは、
どら焼きを神聖視する女騎士
団子流剣術を使う侍
カステラで爆発を起こす錬金術師
たい焼きに変身できる獣人
なぜか敵なのにプリンを愛する四天王
などクセだらけ。
しかし旅を続けるうち、 湊はこの世界の真実を知る。
実はこの異世界は、 かつて“食文化戦争”によって崩壊寸前になった世界だった。
そして魔王とは、 “甘味による世界統一”を進める存在。
だがその思想は、 湊の持つ力と酷似していた。
やがて判明する驚愕の事実――
魔王は、かつて同じ万年筆を使っていた元・日本人だった。
魔王は生クリーム派。 湊はあんこ派。
その対立は、 やがて世界を巻き込む最大の戦争へ発展する。
『あんこ派 vs 生クリーム派』
激化する甘味戦争。
崩壊する国家。
空から降るどら焼き。
暴走するスイーツ魔法。
そして最後に湊が願ったのは、
「みんなで美味しく食べられる世界」
だった。
戦いの果て、 世界は“争うための食”ではなく、 “分け合うための食”を取り戻していく。
だが平和が訪れた直後、 万年筆には新たな文字が浮かぶ。
『次はラーメンで頼む』
そして始まる第二期――
『ラーメンと箸の異世界麺戦記』
スープか、 麺か、 チャーシューか。
新たな“食の戦争”が始まろうとしていた――。
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