Synopsis

ある日突然、東方から移り住んだ剣の一族は皆殺しにされた。  生き残ったのは、圧倒的な剣の才を持つ一族の長の息子、イットウただ一人。  だが、血の海に沈む故郷を見ても、彼の中に怒りや復讐の炎は灯らなかった。瀕死の父が残した初代の狂気じみた悲願『星を斬る』。  それを知った瞬間、極まりすぎた剣術ゆえに地上のすべてに虚無を抱いていた青年の目に、初めて強烈な熱が宿る。 「ああ……斬るべきものは、そこにあったか」  かくして、ただ文字通り『この世界そのもの(星)を斬る』ことだけを目的とする、恐るべき剣鬼が世に放たれた。  カエスーラ(断絶)と呼ばれる重厚で残酷な世界。  大陸の覇権を握る西方帝国、緻密な陰謀で小国の秘宝を狙う大魔導師院の『七柱』、星教の不死の暗殺部隊、そして虚無から這い出ようとする『まつろわぬモノ』。  数多の強者や賢者たちが、己の知略と権謀術数を尽くし、命懸けで歴史を動かそうとしている。  だが、イットウにとって、彼らの壮大な計画も、神話の脅威も、すべては等しく「射線を塞ぐ障害物」でしかなかった。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/09/2026
  • Current俺はただ星を斬りたいだけなんだ ~国家の陰謀だろうが、世界の理だろうが退いてくれ。そこは射線だ~