Synopsis
各家庭に、環境省から「ミニ地球」が届いた。
それは、その家庭の電力使用量、食生活、移動、廃棄物などをもとに、小さな球体内の環境が変化する教材だった。
父の浩一は、最初はただの模型だと思っていた。けれど娘の芽衣は、球体の中にある海辺の町に名前をつけ、観察日記をつけ始める。
エアコンを強くすると砂漠が広がる。食品ロスで海が濁る。車移動で山が崩れる。
そして、ある日のバーベキューで海辺の町が沈みかけたとき、ミニ地球の中から声が届いた。
「こちらにとっては、本物です」
リビングの棚に置かれた小さな地球を通して、家族は「見なかったことにしてきたもの」と向き合い始める。
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