Synopsis

一年前に転校した同級生・ナツメから、中学三年一組へ一通の手紙が届く。 「私は、いつからあのクラスにいなかったことになっていたのでしょうか」 誰かにひどいことを言われたわけではない。 物を隠されたわけでも、無視されたわけでもない。 それでもナツメは、二年生の終わり頃から教室に入れなくなっていた。 手紙をきっかけに、生徒会長のリクと、図書委員の美空は、ナツメが教室から消えた理由を調べ始める。 文化祭の原稿。 貼り出された係一覧。 回ってこなかった交換ノート。 集合写真の端に写る、半分隠れた姿。 そこにあったのは、誰かの悪意ではなく、誰も気づかなかった小さな欠落の連続だった。 一人の犯人はいない。 けれど、傷ついた人は確かにいた。 これは、いなくなった同級生をもう一度思い出すための、静かな青春ミステリ。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/06/2026
  • Currentいなかったことになっていた