Synopsis

ここはエレスタ王国。 大陸の四分の一を領土とする、地図だけ見れば恵まれた大国である。 広大な農地、豊富な鉱脈、交易路、港、穀倉地帯。 本来なら安定していて当然。 ……地図だけ見ればな!! 数ヶ月前まで、内政は崩壊寸前だった。 地方貴族は好き勝手。役人は腐り気味。街道整備は遅れ、帳簿は合わず、会議は長いだけで何も決まらない。 反乱が起きても、飢饉が起きてもおかしくない。 なのに、アラン陛下が即位して数ヶ月。 反乱なし。飢饉なし。流通回復。税収改善。市場活性化。 国はなぜか回っている。 いや、むしろ良くなっている。 喜ばしい。宰相として、本当に喜ばしい。 結果だけ見ればな!! 俺はレイ。エレスタ王国宰相にして、アラン陛下の最側近。 王命を形にし、貴族の思惑を捌き、地方から届く胃に悪い報告を読み、法と帳簿と人事をどうにか現実へ落とし込む男である。 そして今、この国を動かしている中心には―― あの王と、あの妃殿下がいる。 順調なのが一番怖い。 国は強くなっている。間違いなく、強くなっている。 ただし、その燃料に俺の胃を混ぜるな!! これは、強すぎる王と美しすぎる妃殿下に振り回されながら、宰相レイが胃痛と書類と無茶振りに耐え続ける、国家運営系ハイファンタジーである。 そして残念なことに。 この胃痛は、まだ始まりに過ぎなかった。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou05/06/2026
  • Current宰相の胃痛日記【本編公式スピンオフ・内政編】