Synopsis
■あらすじ(全体)
ルーベンス大陸――
そこは、人間、獣人、精霊、そして機械生命が共存し、滅びた古代文明「アルカ=ルーン」の遺跡が点在する広大な世界。
一人の男が、その大陸に足を踏み入れる。
名は、アナン:ドイル。
戦士でも英雄でもない、「記録者(クロニクラー)」である。
彼の目的はただ一つ。
この世界を、“消えない形で残すこと”。
旅の中で彼は、
名を奪われた村、支配に沈む砂漠の王国、記憶を喰らう霧の森、命の価値が揺らぐ極寒の地、完璧に管理された空中都市、滅びの真実を隠す海底遺跡、そして正義が衝突する戦乱の大陸へと足を運ぶ。
しかし、記録するという行為は、決して中立ではなかった。
真実を書けば命を狙われ、
誰かの嘘を書けば歴史を歪める。
記さなければ、すべては「なかったこと」になる。
やがてアナンは知る。
この世界そのものが、観測と記録によって成り立っている可能性を。
そして彼は、世界の果てで「自分の最期」と「記録の終わり」を目撃する――。
それでも彼は筆を止めない。
たとえ世界が消えようとも。
108の旅、108の記録。
それは、滅びゆく世界に抗う、ひとりの人間の意志の証だった。
最後の一冊が閉じられる時、
その物語は、未来の誰かの手に渡る。
――これは、世界の記録である。
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