Synopsis

【ギルド憲章 第六条】 冒険者ギルドは独自の戦力を保有しないものとする。 ギルドは軍備を持たず、いかなる軍事行動も行わない。脅威への対処はすべて、後援国家の戦力、あるいは後援国家から依頼を受けた冒険者によって行われるものとし、ギルドは仲介者としてのみ存在する。 【1話より抜粋】 ムクロ・スパルダと名乗ったギルド職員の男は、腰に吊った剣へと手を伸ばした。 その仕草に、ギルド職員だけと知り安心しかけたならず者の頭目が再び不安を感じる。 (ギルド職員が強いはず無いし、ギルド職員が強力な魔具を持ってるはずが無い……) だがもしや。目の前のこの男は。ギルドが密かに隠し持っているという、都市伝説めいた噂の存在なのではないか。 「『鑑定』!」 ならず者の頭目はスキルを発動した。頭目は冒険者を生業にこそしていないが、冒険者としての登録はしている。 いや、およそこの世で冒険者登録をしていない者のほうが少ない。 ダンジョンでモンスターを倒すことで得られるステータスの恩恵は極めて大きい。ダンジョンに入らない理由が無い。ステータスを得ない理由が無い。 それこそ、ギルド職員でも目指していない限りは。 そして、魔具の取引で偽物を掴まされないために、頭目はつい昨日ダンジョンに潜りステータスを活性化させたばかりだった。当然、スキルも使える。 『鑑定』の魔法で、ムクロというギルド職員の男を。次いでその手にもつ剣を鑑定する。 結果は、どちらも無反応。つまり。 「剣ぶら下げてイキがりやがって! レベル0のステータス無しじゃねぇか!」 【あらすじ】 ステータス無しのレベル0。無能なギルド職員ムクロ。 だが彼は『ギルド憲章第六条』で保有を禁じられたはずの『ギルド戦力』であった。 彼と邂逅した冒険者ルナ・リングハートは知ることになる。 「我らが世界を支配せんために」の言葉と共に、ムクロたちギルド戦力が立ち向かう相手が『ダンジョンそのもの』であることを。 「レベル、ステータス、属性、経験値、スキル、モンスターにドロップアイテム。それらは全部、嘘なんです」

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou05/04/2026
  • Currentその男、ギルド戦力につき~当方、ギルド職員。世界支配のために本日も残業中~