Synopsis
科学先進国・南海連盟から、科学後進国である祖国『ビーマ王国』に凱旋した十八歳の科学者〈フーレ〉。
彼は故郷へ戻った際に、王女〈ジュキ〉が操る【流体機】の飛翔に心を奪われる。その頃、フーレの研究拠点である『パラミ研究院』は、ビーマ王国の不況による財政難で閉鎖の危機に陥っていた。そこに、悪徳成金商人と噂される『クレヴァーレ商会』の令嬢〈リエナ〉が現れる。ジュキと旧知の仲である彼女は、研究院を強引に傘下へ収めて救済し、不況にあえぐ研究院とビーマ王国を立て直そうと、流体機レースの開催を計画する。フーレたちは計画に乗り、最高の流体機開発のため、悪徳貴族〈ザルガ侯爵〉の工場にいる天才技師〈ヨッピ〉を仲間に引き入れる。ザルガはジュキを隠れ蓑に人身売買を行い、ヨッピを不当に支配していたが、フーレたちは彼女たちを解放し、最強のチームを結成する。
しかし、ザルガの背後にはフーレのかつての上司であり、南海連盟の頂点に立つ冷徹な天才〈マリス〉の影があった。マリスは科学の発展のため、流体機レースを自身の実験場にしようとしていた。彼女は圧倒的な技術力で開発した完璧な流体機と、ジュキが憧れる伝説のパイロット〈ヴィクトール〉を擁し、フーレたちにレースでの勝負を宣告する。勝てばビーマ王国の産業は守られるが、負ければ流体機の技術を南海に奪われる過酷な条件だった。
絶望的な性能差に対し、フーレたちはジュキの「風を読む」という天賦の才と機体が一体化する、ピーキーだが環境適応能力に優れた一機を開発する。レース本番、マリス機の妨害で墜落の危機に瀕しながらも、ジュキは満身創痍の機体で風を掴み、マリスの完璧な機体を打ち破って奇跡的な勝利を収める 。戦いを終え、ジュキ、リエナ、ヨッピは、それぞれの夢である飛行学校の設立、工業振興、工業学校の設立に向け歩み出す。フーレは彼女達の夢を支える決意をするのだった。
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