Synopsis
義姉のツル獣人・ミオリは、学校では完璧超人だ。
成績優秀、運動神経抜群、誰に対しても分け隔てなく親切。校内で彼女の名前を知らない人間はいない。
——で、その裏の顔を知っているのは俺だけだ。
家に帰った瞬間、完璧超人は死ぬ。
蒼い髪はぼさぼさ、翼はだらん、ソファに突っ伏して「弟くぅぅぅん……充電……」と泣きつく重度のネガティブ陰キャ。人と話すだけでHP全消費。毎日のハグと膝枕で充電しないと翌日の完璧超人は起動できない。
三年前、ミオリを窮地から救ったことがある。あの日から俺だけが彼女の充電器で、俺だけが本当のミオリを知っていて、俺だけがこの人を支えている。
「弟くんだけがいればいい」
「彼氏なんて、もういらない」
——俺に彼女ができたらどうすんだよ。
そう言ったら、目のハイライトが消えた。
「彼女を作られる前に——私のものにしちゃえば、いいんだ」
ネガティブ陰キャ義姉による、鶴の恩返し……ではなく夜の恩返しが、始まる。
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