Synopsis
怪異によって両親を殺された灯緒は、弟だけは守ろうと誓う。
しかし、未熟な陰陽師である自分の力では敵わなかった。
そのとき――火の玉が人の形に成っていく。
「命じるな。――お前はもう、俺のものだ」
絡め取られる指。
逃げ場を奪う熱。
何も知らない身体に、強引に刻み込まれるような支配。
拒みたいのに、熱が離れない。
唇が離れると、契約は成った――主は、すでに灯緒ではない。
彼が、家族で祀り続けてきた鬼であることも知らずに。
そして、その鬼が自分を手放す気などないことも――。
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