Synopsis

人のマトリと猫のヨーシカは明るい林道を歩いています。 ヨーシカは白黒の靴下みたいな脚を気怠そうによたよたと。 「ねえ、マトリ。いったい次の町にはいつ着くのさ」 ヨーシカは脚を軽く振ってそう言いました。 「この登った陽が落ちる前には、きっと、たぶんね」 マトリは縮尺なんてあってないような地図を取り出すと、どこか楽しげに。 「……ねえ。その地図。さっきは反対に見ていたよ」 ヨーシカは嫌みたらしく、呆れたように、諦めたように溜息といっしょに。 「へえ、そうだったかな。でもきっともうすぐだよ。きっと、たぶんね」 立ち並ぶひょろ長い木々が手招くように奥へと揺れていました。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu04/03/2026
  • Currentマトリとヨーシカ